車検切れの車を売りたいとき、買取額が下がってしまうのか、そもそも売却できるものなのか、いろいろと気がかりですよね。
こんにちは!
GOODBYE CARの岡田です。
車買取において「車検切れ」はマイナスなイメージがありますが、実は査定には全く影響しません。
だから、ふつうに買い取ってもらえば大丈夫です。
ただし、車検切れの車は公道を走らせられないので、次の方法で売ることになります。
- 仮ナンバーを取得して買取店に行く
- 出張買取を依頼する
そして何より大事なのは、あなたの車を少しでも高く買い取ってもらうこと!
というわけで今回は、車検切れの車をどう売るべきか、注意点を踏まえながら解説していきたいと思います。
車検の有効期限が切れているか再チェック
はじめに、「車検の有効期限」を勘違いしているといけないので、もう一度確認しておきましょう。
(※確認済みの方はスキップしてください)
有効期限は「車検ステッカー」に書いてあります。↓
車検ステッカー
このステッカーを貼っていない場合は、車検証でも確認できます。
車検証
ちなみに、下の画像は12ヶ月点検のステッカー(別名ダイヤルステッカー)で、「次回の定期点検の時期」を表しています。
12ヶ月点検のステッカー
このステッカーの数字は「車検の有効期限」ではないので、間違えないように気をつけましょう。
車検切れでも査定額は変わらない
それでは、本題に入ります。
まず結論ですが、前述したように、車検切れの車でもふつうに売却できますし、買取額にも影響しません。
そもそも、車検とは、公道走行を許可するための制度であって、車そのものの価値とは関係がないからです。
実際、JAAI(日本自動車査定協会)の査定基準では、以下のようなルールになっています。
《車検・自賠責の残月数による査定額アップの目安》※残月数0〜3ヶ月の場合
残月数 | 査定額アップの目安 | ||
普通車 | 軽自動車 | 輸入車 | |
0ヶ月 | 0円 | 0円 | 0円 |
1ヶ月 | 0円 | 0円 | 0円 |
2ヶ月 | 0円 | 0円 | 0円 |
3ヶ月 | 0.1万円 | 0.1万円 | 0.1万円 |
参照:JAAI「中古自動車査定基準及び細則/第33条・第34条」
ご覧のとおり、車検まで2ヶ月を切ると、査定への影響はゼロ。
つまり、車検切れでも車の買取額が下がることはないんです。
車検切れの車を買取店に持ち込むのはNG!
でも、車をそのままお店に持ち込むのは絶対やめてください。
おそらく自賠責保険も切れているはずですから、その車を公道で走らせると無車検・無保険運行という交通違反になってしまいます。
もちろん、それに伴って厳しい罰則もあります。
- 違反点数:6点
- 罰則と罰金:1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金
- 行政処分:最大90日間の免許停止
出典:e-Gov法令検索
道路運送車両法/第58条・第10条
自動車損害賠償保障法/第5条・第86条の3
というわけで、ここからは、車検切れの車をどう売ればいいのか、その方法について説明していきます。
車検切れの車を買取査定に出す方法2選
冒頭でもお伝えしたとおり、車検切れの車を買取に出すには、次の2つの方法があります。
では、順にみていきましょう。
【その1】
仮ナンバーを取得して買取店に行く
まずは『仮ナンバー』を取得する方法です。
仮ナンバーとは、赤い斜線が入ったナンバープレートのこと。
正式には「臨時運行許可番号標」といい、車の運行が一時的に認められる制度です。
車検が切れていても仮ナンバーを取得すれば、車を自走して買取店に持ち込めるようになります。
《仮ナンバーの申請について》
申請場所 | 市区町村役所 |
必要書類 |
|
手数料 | 750円 |
有効期限 | 最長5日間 (目的の運行に必要な最少日数) |
ここでネックになるのが、自賠責保険証明書の原本が必要になること。
したがって、自賠責保険に加入していないと仮ナンバーは取得できません。
でも、車検が切れていれば、自賠責保険も切れている可能性が高いです。
その場合は、自賠責保険を1ヶ月だけ契約することになります。
《1ヶ月契約の自賠責保険料》
普通車 | 軽自動車 | |
保険料 | 5,860円 | 5,840円 |
けっこう高いですよね・・・。
しかも、申請の際は、目的地までの最短ルートをあらかじめ決める必要があるので、仮ナンバーをつけても買取店を自由に回ることはできません。
1つの手段として一応紹介しましたが、この方法はお金がかかる上に結構面倒です。。
【その2】
出張買取を依頼する
というわけで、車検切れの車を売りたいときは、買取店に「出張査定」を依頼しましょう。
出張査定ならわざわざお店に行く必要もないですし、何より気軽だと思います。
車を引き渡すときは、お店の方が「回送ナンバー」または「キャリアカー」を用意するので、任せておけば大丈夫です。
ただし、引き取り費用の有無や査定額など、買取の条件はお店によって全く異なるため、出張査定で何社か比較することが重要になります。
そこで便利なのが『車一括査定』です。
選んだ候補店に対してまとめて査定を依頼できるので、車が高く売れるお店が簡単に見つかります。
利用の流れもお伝えしておきます。
《車一括査定の流れ》
- 必要情報を入力
- 候補から査定を依頼するお店を選ぶ
- 選択したお店から電話が入る
- 主張査定の日時を決める
- 査定を受けて金額を出してもらう
- 一番高いお店に車を売る
簡単にいえば、出張査定で買取金額を比べるだけです。
忙しい方は、何社か同時に査定をおこなっても構いません。
そうすれば、時短になるだけでなく、その場で最高額を提示してもらえます。
車検切れの車を廃車にするなら…
ただ、古い車になると「廃車」と判断されることがあります。
その場合は、一般の「買取店」に廃車を依頼するのではなく、「廃車買取業者」を利用しましょう。
廃車買取には、以下のメリットがあります。
《廃車買取のメリット》
- 解体費用が無料
- 手続き代行が無料
- 車の引き取りが無料
- 鉄スクラップや部品としても買取可能
- 自動車税の還付がある
要するに、余計な廃車費用を払うことなく、資源や部品として買い取ってくれるわけです。
【リアルに比較】廃車買取のおすすめ業者 高額ランキングBEST3!
以上が、車検切れの車を売る方法になります。
《車検切れの車を売る方法まとめ》
- 仮ナンバーを取得して買取店に行く
自賠責保険の再加入が必要で、運行ルートもあらかじめ決めなければいけない。 - 出張買取を依頼する
自宅まで査定に来てくれるから楽。
ただし、何社か比較して条件のいいお店を選ぶことが重要。 - 廃車買取業者を利用する
一般の買取店で値段が付かない場合は、最後の手段として廃車買取を利用する。
いずれの買取方法でも「車検切れ」がデメリットになることはないので、車を高く売ることを最優先に考えましょう。
【補足】車検切れの車を売却するときに必要な書類
なお、車検切れの車でも売るときに必要な書類は変わりません。
《車検切れの車を売る際の必要書類》
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書(なくてもOK)
- リサイクル券(なくてもOK)
- 委任状(店側が用意)
- 譲渡証明書(店側が用意)
- 実印
- 印鑑証明書(役所で交付)
これらの書類のうち、無くした場合に再発行が必要になるのは「1.車検証」と「2.自賠責保険証明書」の二つです。
《紛失した場合の再発行》
再発行 | |
車検証 | 必要 |
自賠責保険証明書 | 有効期限内:必要 有効期限切れ:不要 |
ただし、自賠責保険の有効期限が切れていれば、証明書の再発行は必要ありません。
(※再発行のやり方など詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください)
おわりに
今回は、車検切れの車を売る方法を紹介しました。
「車検切れ」だと査定で減点されそうなイメージがあるかもしれませんが、車の買取には何ら影響しません。
ですから、ふつうの車と同じように、できるだけ高く買い取ってもらうことを考えましょう!
ただし、車検切れの車をお店に持ち込むと交通違反になってしまうので、「出張買取」で条件のいいお店を探すようにしてくださいね。

車の買取額は、お店によって数万〜数十万円の違いが出ます。
そのため、車をできるだけ高く売るには、何社か比較することが欠かせません。
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