車の売却というのは、古本の買取とはワケが違います。
だから、「車を少しでも売りたい」と思うのは当然ですよね。
でも、どうすれば車を高く買い取ってもらえるのでしょうか?
『GOODBYE CAR』の岡田です。
車を高く売るコツは、なんと言っても「買取店を何社か比較すること」です。
業者同士を競い合わせれば安く買いたたけない状況になるため、結果的に買取額が底上げされるからです。
というわけで今回は、車を高く売るための具体的な方法と、ちょっとしたコツや注意点も解説します!
知識として知っているかいないかで査定額が何万、何十万円と変わることもあるので、ぜひ参考にしてください。
目次
車を高く売るための絶対条件
そもそも、車を売るとき、「どこで買い取ってもらうか」が一番悩むポイントではないでしょうか?
車の買い取ってくれるお店といえば、次の3つの業態があります。
とりあえず、この3業態が候補になるかと思います。
ただ、ディーラーは査定基準が最初から安い設定になっているため、正直なところオススメできません。
その典型的な事例をご紹介します。
結局1番高い査定で135万付いたよ
ディーラー査定は90万だったから45万も差額が…
みんな乗り換える時は面倒くさがってディーラーにした取らせたらダメだよ(笑)— Zel® (@zel_life2000) March 14, 2020
これを知って、あなたは車をディーラーで売ろうと思うでしょうか・・・。
というわけで、車を高く売りたければ、ディーラーは候補から外してください。
ただ、中古車の買取店や販売店ならどこでもいいわけではありません。
なぜなら、車の買取額はお店によって全然違うからです。
だから、何社か比較することが重要なんです!
さらに、ライバル社同士を競合させれば、下手に安い金額が出せない状況になるので、その原理を利用して買取額を限界まで引き上げることができます。
つまり、比較したうえで競合させるわけです。
これは、車を高く売るための絶対条件といえます。
でも、どうやってそのような状況をつくればいいんでしょうか?
業者同士を競合させて車を高く売る方法3選
お店同士を効果的に競い合わせるには、次の3つの方法があります。
《車を高く売る方法3選》
- 出張査定で業者をバッティング
↑おすすめ - 買取オークションを利用する
↑楽ちん - 相見積もりをとって交渉する
↑上級者向け
いずれも車が高く売れるのは確かですが、やり方が全然違うので、あなたに合った方法を選んでみてください。
1.出張査定で業者同士をバッティング(おすすめ)
一番オススメの方法は、いわゆる『同時査定』です。
出張査定を何社か同時におこなうわけですが、以下のようなメリットがあります。
《同時査定のメリット》
- 査定の手間がはぶける
- 競争意識が高まることで査定額が上がる
- 業者同士が駆け引きするから気楽
私の経験上、この方法がもっとも高額査定になりやすいです。
やり方も難しくありません。
《同時査定の手順》
- 一括査定サイトで候補3社を選ぶ
- 同じ日時に出張査定を予約する
- 3社まとめて査定を受ける
- 買取額を同時に提示してもらう
(競り方式でもOK)
業者同士がその場で駆け引きする状況になるので、交渉も必要ないですし、一発で勝負が決まります。
しかも、簡単なわりに、車が高く売れる効果は絶大です!
なお、同時査定のやり方をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

2.買取オークションを利用する(楽ちん)
続いては、『ユーカーパック』という買取オークションサイトを使って競合させる方法です。
査定は1回のみで、その情報をもとに全国の業者が入札をおこないます。
オークションというシステム上で業者同士が競い合うので、何より簡単なのがメリットです。
(ただし、買取相場が安い車はオークションに出品できない可能性もあるので、その場合は方法1を試してみてください)
3.相見積もりをとって交渉する(上級者向け)
あるいは、相見積もりをとり、その後、交渉によって買取額をつり上げる方法もあります。
あなた自身が業者と駆け引きすることになるので、やや上級者向けですが、その代わり、買取額を確実に限界まで引き上げることができます。
やり方は、以下のとおりです。
《交渉のやり方》
- 3社から査定を受ける。
- 一番安かったお店に電話をして交渉する。
- 順位が変われば、また、一番安いお店に電話をして交渉する。
交渉の際は「他社の査定額のほうが高いんですが、もう一度ベストな金額を提示してもらえますか?」と聞くだけ。
各社がギリギリの金額を出すまで、これを繰り返していきます。
なお、詳しいやり方は、別の記事で解説しています。

以上が、【比較+競合】するための具体的な方法です。
もう一度確認しておきましょう。
1.出張査定で業者をバッティング
業者同士を駆け引きさせる、非常に賢い方法です。
各社が一発勝負をかけるので、ビックリ価格も期待できます。
2.買取オークションを利用する
オークションという仕組みを使った、もっとも簡単な方法です。
ただし、入札価格が思いのほか伸びないケースもあるので、納得できない場合は、ほかの方法を試してみましょう。
3.相見積もりをとって交渉する
難易度はやや高めですが、交渉を粘り強く繰り返せば、買取額をギリギリまで引き上がることが可能です。
業者同士を競い合わせ、安い金額では他社に勝てない状況をつくる。
これが、車を高く売る秘訣です。
あなたに合う方法をぜひ試してみてください。
車を高く売るコツ5選(知って損はなし)
ここまで、「車を高く売る方法」を紹介してきました。
もちろん、上記のやり方で車は十分に高く売れますが、さらに次の5つのコツも知っておいて損はありません。
《高額買取のコツ》
- 買取相場を調べる
- 相場が上がる時期に売る
- オプション装備をアピールする
- 車をキレイにする
- 純正パーツも査定してもらう(交換している場合)
ひとつずつサクッとみていきましょう。
【コツその1】
買取相場を調べる
査定を受けるまえに、おおよその買取相場を調べておくことをオススメします。
というのも、提示された金額が妥当かどうか判断できないと、安く買いたたかれる可能性があるからです。
仮に、こう言われたとしましょう。
・・・・でも、高いか安いかよく分からないですよね?
だから、買取相場を把握しておくことはけっこう重要です。

【コツその2】
相場が上がる時期に売る
車の査定額というのは、市場の相場変動の影響を受けます。
相場が上がる時期・下がる時期は、以下のとおりです。
相場が上がる時期 | 相場が下がる時期 |
1〜3月上旬 7〜9月上旬 | 4〜6月 10〜12月 |
もし可能なら、相場が上がる時期を狙ってみましょう。
ただし、基本的に車の価値は年月とともに下がるので、「できるだけ早く売る」ということも覚えておいてください。

【コツその3】
オプション装備をアピールする
オプション装備は中古車としての人気を左右するため、当然ながら買取額にも影響します。
たとえば、以下のような装備です。
《プラス査定になるオプション装備》
- 本革シート
- サンルーフ
- エアロパーツ
- 安全装備
- 純正ナビ
- ドライブレコーダー
- カーオーディオ
- ETC
- 自動ドア
もちろん、装備が付いていることは見ればわかりますが、それが「標準装備」か「有料オプション」かどうかはパッと判断できないことがあります。
ですから、オプション装備がついていれば積極的にアピールしましょう。
もし、新車のときの見積書が残っていれば、査定のときに見せると良いかもしれませんね。
【コツその4】
車をキレイにする
余裕があれば、査定前に車をキレイにしておくことをおすすめします。
それで査定額が劇的にアップするわけではありませんが、汚い車は減点対象になるので、やっておいて損はないです。
【コツその5】
純正パーツも一緒に査定してもらう(カスタム車の場合)
なかには、社外パーツでカスタムした車があるかもしれません。
こんな風にバチッと決まっていれば評価は上がりますが、好き嫌いが分かれそうな仕様のカスタムはマイナス査定になりやすいです。
ですから、もし交換した純正パーツが残っているのなら、それも一緒に査定してもらってください。
(工賃を払って純正パーツに戻す必要はありません)
交換した純正のサスペンション
そうすれば、マイナス査定は避けられます。
以上の5つのが、高額買取をさらに引きだすコツです。
もう一度おさらいしておきましょう。
《高額買取のコツ5選》
- 買取相場を調べる
- 相場が上がる時期に売る
- オプション装備をアピールする
- 車をキレイにする
- 純正パーツも一緒に査定してもらう(交換している場合)
どれも簡単にできることなので、やっておいて損はありません。
それで数万円でもアップすれば、儲けもんですよね!
車の売却で損をするNG行動3選
では最後に、車を高く売るうえで逆効果になってしまう行動もお伝えしておきます。
《車買取で損する行動》
- 査定前に傷やへこみを修理する
- 車検を通してから車を売る
- 不具合や修理歴があることを隠す
順番にサクッとみていきましょう。
【NG行動1】
査定前に傷やへこみを修理する
車に傷やへこみがあると、査定額がいくら下がるか心配になるかと思います。
ただ、車を売るまえに修理したとしても査定額は大して上がりませんし、かえって修理代のほうが高くついてしまいます。
傷によって買取額が下がるのは仕方がないので、車はそのままの状態で査定してもらいましょう。
【NG行動2】
車検を通してから車を売る
また、車を売るまえに車検を通すのもNGです。
たしかに車検を通せば査定額はアップしますが、結局、車検費用のほうが高くついてしまいます。
もし、車検のタイミングで車を売るなら、「車検前」に手放しましょう。
(ちなみに、車検切れでも車は売却できます)
【NG行動3】
修理歴や不具合を正直に伝えない
査定では、「車の欠陥」について必ず聞かれます。
もし自覚している不具合や修理歴があれば、正直に申告するようにしてください。
事故などの傷がたとえキレイに直っていたとしても、査定士の目はごまかせまないからです。
仮に、査定のときにスルーされても、何かしらの欠陥が契約後に発覚すれば「減額」や「契約解除」になります。
ですから、車について知っていることは必ず伝えるようにしましょう。
このように、車を高く売るためにやったことが、結果的に損を招くことがあります。
もし、上記の3つで当てはまることがあれば、気をつけてくださいね。
まとめ
いかがだったしょうか?
話が少し長くなってしまったので、最後にポイントをザッとまとめておきます。
《車を高く売る方法》
- 出張査定で業者同士をバッティング(おすすめ)
- 買取オークションを利用する(楽ちん)
- 相見積もりをとって交渉する(上級者向け)
《車を高く売るコツ》
- 買取相場を調べる
- 相場が上がる時期に売る
- オプション装備をアピールする
- 車をキレイにする
- 純正パーツも一緒に査定してもらう(カスタム車の場合)
《車の売却で損をする行動》
- 査定前に傷やへこみを修理する
- 車検を通してから車を売る
- 修理歴や不具合を正直に伝えない
以上が、車を高く売るための方法です。
お店(買取先)は、どこも「「車をできるだけ安く買い取りたい」と考えます。
ですから、こちらが何も対策と取らなければ、向こうの思うツボ・・・。
そこで重要になるのが、今回紹介した「業者同士を競合させる3つの方法」です。
このいずれかを実践していただければ、お店側は安く買いたたけない状況になるばかりでなく、逆に買取額を引き上げることができます。
後悔しないためにも、ぜひ「比較する」ことは忘れないでくださいね!