車の査定前に洗車・掃除はムダだった!実態調査でわかった買取店の本音とは

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「車の査定前に洗車とか掃除ってやった方がいいの?」

車の査定では、内外装の状態も評価の対象になります。
ということは、査定前に洗車や掃除をやっておけば、車の買取金額に多少なりとも影響するのでしょうか。

こんにちは!

GOODBYE CARの岡田です。

このことに関して大手買取店10社に問い合わせてみたところ、「簡単に落ちる汚れは評価の対象外」とのことでした。
つまり、査定前に洗車や掃除をやっても意味がないということ。

ところが、なかには「見た目の印象が査定に影響しないとは言い切れない」との見解も…。
何とも曖昧な基準ですね。

そこで今回は、車の査定を受けるまえの「洗車」や「車内清掃」は意味があるのか、聞き取り調査を踏まえてその実状を探っていきたいと思います。

洗車や掃除で落ちる汚れは車の査定に影響しない

たとえばメルカリなどで古着を出品するときでも、しわくちゃな状態より、洗濯をしてきちんとアイロンがけしたほうが良い値段で売れます。

ですから、車を売るときでも、キレイな状態にしておけば多少なりとも査定額がアップしそうな気がしますよね?

しかし、車の買取では事情が違います。
なぜなら、中古車の場合は、売りに出される前にプロが施工してバッチリきれいな状態に戻すからです。

【外装】
ポリッシャーで細かな汚れや傷までピカピカに。

【内装】
スチームで汚れや臭いを除去。

ですから結局のところ、車を売るまえに素人の手でササッとキレイにしたところで、意味がないんです。

洗車・掃除で車の査定額がアップするのか問い合わせてみた

ただ、上記の考え方はあくまで一般論であって、本当に査定前の洗車や掃除が無意味なのか確証はありませんでした。

そこで、大手車買取店10社へ実際に問い合わせてみて、このことに関する実状を確かめることにしたわけです。

さっそく、その回答をご覧ください。

Q.車の査定前に洗車や掃除をすると、評価は上がりますか?

▼ネクステージ
【回答】
印象は良くなる。
【説明】
評価点は変わらないが、印象が良ければ査定額に影響する可能性はある。
▼オートバックス
【回答】
そのままでOK。
【説明】
一般的な汚れは影響しない。モノが散らかっている場合は掃除したほうがいい。
▼カーセブン
【回答】
そのままでOK。
【説明】
洗車、掃除しても査定額は変わらない。
▼ガリバー
【回答】
そのままでOK。
【説明】
洗車、掃除しても査定額は変わらない。
▼アップル
【回答】
そのままでOK。
【説明】
車の本質を見るため、一般的な汚れは査定に関係ない。
▼ラビット
【回答】
そのままでOK。
【説明】
査定額には影響しない。
▼カーチス
【回答】
影響しない。
【説明】
印象は良くなっても、評価自体は変わらない。
▼ユーポス
【回答】
やったほうが良い。
【説明】
気持ちの問題だが、印象が良くなれば多少プラスになる可能性はある。
▼ジャック
【回答】
とくだん影響はない。
【説明】
査定額は変わらないから、そのまま査定に出してOK。
▼ビッグモーター
【回答】
そのままでOK。
【説明】
取れない傷や汚れは査定の対象だが、掃除して落ちる程度の汚れは影響しない。

調査の結果、やはり洗車や掃除をしても査定額は変わらない(つまり、そのままでOK)というのは、おおかた間違いないようです。

ただ一方で、査定評価には直接的に影響はしないものの、車がキレイなら印象は当然良くなるので、場合によってはプラスに働く可能性はあるとの回答もありました。
つまり、査定前の洗車・掃除がまったく無意味ではないということです。

何とも曖昧な基準ではありますが、査定士も人間なので、パッと見の印象が左右することもあるのでしょう。

中古車の内外装に対する査定基準も調べてみた

そこで、査定士がどのようなポイントで車を評価しているのか気になった私は、一般的に採用されているJAAI(日本自動車査定協会)の査定基準も調べてみることにしました。

まずは、外装に対する評価基準の一部をご覧ください。

外装の状態加減点の目安
無傷のもの
※みがき減点を除く
+4万円
無減点のもの
※みがき減点を除く
+2万円
1cm未満の傷、へこみ無減点
1cm以上の傷、へこみ−1万円以上
みがき減点(うすい傷、タールの付着、水あかなど)−5千円

※車格、年式によって金額は上下します。

やはり、砂ぼこりや泥などの洗車で落ちる汚れは評価の対象外でした。
洗車傷や水アカなどは若干マイナスされますが、これらは通常の洗車ではキレイになりません。
つまり、この基準からも、査定前の洗車が無意味であることが分かります。

続いて、内装に対する評価基準の一部も見てみましょう。

内装の状態減点の目安
シールやテープの跡−1万円
異臭(たばこ、ペット、芳香剤など)−4万円
ペットの毛−4万円
たばこのヤニ−4万円
シミ−1万円以上
1cm未満の焦げ跡、破れ、ほころび−1万円

※車格、年式によって金額は上下します。

ご覧のとおり、砂ぼこりなどは評価の対象外です。
異臭、ペットの毛、ヤニ汚れは大きな減点になりますが、これらも一般的な掃除ではどうにもなりません。
したがって、簡単な車内清掃も無意味ということになります。

実態調査の結果

ここまでのリサーチ結果から、やはり「査定前の洗車、掃除はやらなくてOK」というのがおおかたの結論です。

車の査定前に洗車・掃除をしたほうがいいケースとは

ただし、見た目が与える印象も無視はできません!
また、上記の査定基準から、車の状態によっては洗車や掃除をやったほうがいいケースというのもあります。

以下3つのいずれかが当てはまる場合は、それぞれ対策しておくことをおすすめします。

【その1】
外装のコンディションに自信がある車・あまりにも汚い車は「洗車」

JAAIの基準によると、洗車傷や水あかを除き、無傷(または無減点)の車はプラス査定になります。

普段からボディのメンテナンスに気を遣っており、外装の状態に自信がある場合は、査定前に洗車しておけばその美観をアピールできます。

逆に、あまりにも汚れた状態も問題があります。
単に印象が悪くなるだけでなく、ボディの状態を正確にチェックできないため、本来より評価を下げてしまう恐れがあるからです。

ですから、「この状態はさすがに汚い」と思うようであれば、コイン洗車でも良いのでザッとキレイにしておきましょう。

【その2】
荷物やゴミが散らかっている車は「片づけ」

また、荷物やゴミがあまりにも散らかった状態もNGです。

悪印象を与えてしまうのは言うまでもありませんが、何より正確な査定ができないので、この状態も本来よりマイナスに評価されてしまう可能性があります。

収納ボックスなどに入っているモノはそのままで大丈夫ですが、少なくとも大きなゴミは査定前に片付けておきましょう。

【その3】
たばこやペットの臭いが気になる車は「消臭」

大きく減点されるのが、たばこやペットの痕跡(臭いや抜け毛、ヤニ汚れなど)です。

もし該当する場合は、消臭(市販品、重曹スプレーなど)や毛取りくらいはやっておきましょう。

シートやマットの繊維の奥まで入り込んだ臭いやペットの毛を取るのはプロでも手こずる作業なので完全に解消するのは難しいですが、やっておけば多少なりとも印象は良くなるはずです。


決まった評価基準をもと車の査定は行われますが、「印象」が査定額に影響することも十分に考えられます。
ですから、上記のケースが当てはまる場合は、洗車、掃除、消臭を査定前にやっておくことをおすすめします。

車査定前の洗車・掃除が無意味とも言い切れない

あらためて結論をいうと、車の査定を受けるまえに洗車や車内清掃は必要ありません。
そのままの状態でも査定額は変わらないので、安心してください。

ただし、以下のケースでは話が別です。

  • 外装のコンディションに自信がある車
    「洗車」
  • 外装が泥などで著しく汚れた車
    「洗車」
  • 車内が荷物やゴミで散らかっている車
    「片づけ」
  • たばこ、ペットの痕跡がある車
    「消臭」「毛取り」

これらの場合は、洗車や掃除をすることで加点あるいは減点回避につながるので、ぜひやっておきましょう。

そして、あなたの車を最も評価してくれる「お店選び」も忘れないでくださいね。