ディーラーで車を買い替えるとき、今の車を少しでも高く下取りしてもらいたいですよね。
でも、下取り額を上げるために、ディーラーとの交渉は有効なんでしょうか?
こんにちは!
『GOODBYE CAR』の岡田です。
もちろん、見積もりの進め方次第では、下取り額がアップする可能性はあります。
そのコツは、見積もりを2段階に分けること。
そして、買取店での査定額を提示して交渉することです。
というわけで今回は、車の下取り額を高くする方法についてお伝えしていきたいと思います。
目次
新車値引きと下取り額はシーソーゲーム
まずは、ディーラーで新車を買うときの「値引き」と「下取り額」のカラクリを理解しておきましょう。
どこのディーラーでも、たいていの場合は新車値引きが利きます。
もちろん、安くなるのは嬉しいことですが、お客さんをその気にさせるために最初からそのような価格設定になっているともいえます。
さらに、今乗っている車を下取りに出せば、その金額も購入費用から差し引かれます。
ただ、新車値引きも下取り額もいちおう基準はあるものの、見積もり上はいくらでも金額操作ができるんです。
たとえば、値引きを増やしてその分下取りを安くしたり、逆に、値引きを減らしてその分下取りを高くしたりという具合に・・・。
つまり、新車値引きと下取り額はシーソーのような関係になるので、ディーラーにとって値引きをアップさせたり、下取りをアップさせたりすることは “朝飯前” というわけです。
したがって、この前提のもと、見積もりを賢く進める必要があります。
車の下取り額を上げるコツは見積もりを2回に分けること
当然ながら、「値引きを増やしてほしい」「高く下取りしてほしい」といっても、ディーラーはそう簡単に首をたてに振りません。
そこで効果的なのが、見積もりを2回に分ける方法です。
詳しくは後述しますが、まず「下取りなし」という条件で見積もりをとり、本来可能な値引き額を引きだします。
次に、「下取りあり」という条件で見積もりをとり、純粋な下取り価格を確認します。
さらに、ここで「買取店での査定見積もり」を武器に交渉を進めます。
実際に私は、この方法で本来の値引きを引きだしたうえで、12年落ちの修復歴車の下取り価格が0円→8万円にアップしました!
私の場合は、古くて条件の悪い車でしたが、もっと高値がつく車なら更なる効果が期待できるはずです。
ディーラーとの下取り交渉を有利に進める見積もりの手順
それでは、前提知識を押さえたところで、本題である「下取り額を上げる交渉の進め方」を説明していきますね。
見積もりの手順は、以下のとおりです。
- 新車見積もりをとる(下取りなしのバージョン)
- 近所の買取店で査定を受ける
- 新車値引きの限界を引きだしたうえで下取りの話を切りだす
- 下取り査定を受けて再び見積もりを提示してもらう
- 買取査定の結果を伝えて下取り価格の交渉をおこなう
一発交渉ではないので手間はかかりますが、効果は確かです。
ステップごとに詳しくみていきましょう。
【STEP1】
新車見積もりをとる(下取りなしのバージョン)
まずは、ディーラーに行って目星の車を拝見!
そして、新車の見積もりを出してもらいましょう。
このとき下取りのことを聞かれますが、「下取りに出す予定はない」と答えてください。
おそらく、最初から値引きした見積もりは出さないと思うので、ここで「値引きって可能ですか?」と軽く交渉します。
そこで一段階目の値引き額を提示してもらったら、その日は保留にして一旦帰りましょう。
【STEP2】
近所の買取店で査定を受ける
次に、近所の買取店で一度査定を受けてください。
待ち時間をなくすために、予約したほうが確実です。(出張査定でもOK)
そこで現実的な買取金額を把握しておけば、ディーラーとの下取り交渉を有利に進められるからです。
なお、本当にザックリした査定額なら、トヨタの下取り参考価格シミュレーションでもチェックできます。
価格の精度はまちまちですが、だいたいの相場観くらいはつかめると思います。
【STEP3】
新車値引きの限界を引きだしたうえで下取りの話を切りだす
次は、いよいよディーラーの見積もり2回目です。
まずは、契約をほのめかしつつ、前回よりさらに値引きを増やしてもらえるか交渉してみましょう。
この段階になれば、ディーラーのほうも可能なかぎりの値引きを提示してくるはずです。
本来の値引き額を引きだせたら、ここでようやく「下取り」の話を切りだします。
このように、あえて段階的に見積もりを進めることで、ディーラーのほうも前述したような価格操作がやりづらくなります。
【STEP4】
下取り査定を受けて再び見積もりを提示してもらう
担当者が査定をしている間は、コーヒーでも飲みながらゆっくり待ちます。。
査定が終わったら、下取り額が反映された見積書をふたたび出してもらいましょう。
おそらく、「買取店の査定額」より「ディーラーの下取り額」のほうが安くなるはずです。
【STEP5】
買取査定の結果を伝えて下取り額を交渉する
そこで、いよいよ最終ステップ。
【STEP2】での買取店の査定額を提示し、下取り額を上げてもらうよう交渉します。
他社の買取金額を提示すれば、ディーラーのほうもできるだけの努力はしてくれるでしょう。
実際、私はこれで下取り価格が8万円アップしました。
ただし、下取り額にも限界があるので、買取店の査定額より高くならない可能性はおおいにあります。
そこで提示された下取り額で良しとするか、買取店で売却するかは、あなた次第です。
以上が、下取り交渉の進め方です。
もう一度、全体の流れを確認しておきましょう。
下取りの予定はないと伝える。
1回目の見積もりで、ひとまず値引き額を提示してもらう。
ここでの金額をもとにディーラーと交渉するため。
契約をほのめかし、値引きの限界値を引きだす。
そのうえで下取りの話を切りだす。
今の車をディーラーで査定してもらい、下取り額が反映された見積書を出してもらう。
買取店での査定額を伝え、下取り額を上げてもらえるか交渉する。
いかがですか?
なかなか面倒ですよね。。
ただ、このやり方なら、新車値引き・下取り額のどちらも適正値を引きだせるので、見積もりに対する納得度はだいぶ違うと思います。
今の車を少しでも高く下取りしてもらいたい方は、ぜひ試してみてください。
車の下取り額がアップしても限界値は知れている
ディーラーで下取りに出せば、手続きが楽ですし、何となく安心感もありますよね。
ただ、ここで決定的なことをお伝えしなければいけません。
実は、上記の方法でたとえ下取り額がアップしても、たいていの場合、「買取店の査定額」を上回ることはないんです・・・。
なぜなら、ディーラーの査定基準というのは、そもそも買取店より低い設定になっているからです。
また、ディーラーは管理コストが非常に高いので、できるだけ安く下取りして利益をあげる必要があります。
つまるところ、「ディーラーの下取り価格は端っから安い」というのが実情です!

さらに言えば、ディーラーでは必ず下取り手数料が取られます。
【下取り手数料の相場】
下取り査定料 | 5,000〜8,000円 |
事務手数料 | 10,000〜15,000円 |
ですから、ディーラー下取りは楽でいいんですが、費用的なことを考えると損をします。
そこで提案なんですが、今の車を「ディーラー」ではなく「買取店」で売ってみてはいかがでしょうか?
そのほうが車を高く売れるので、結果的に新車も安く買うことができます。
たとえば大手だと、以下の買取店が有名です。
一度、これらの買取店か地元のお店を候補に考えてみてください。
ただ、買取店によっても査定額に差がでるので、何社か比べてなるべく高く買い取ってくれるお店を探しましょう!
そこで、『カービュー』の愛車無料一括査定をおすすめします。
カンタンな入力ですぐに候補店が見つかり、さらに、まとめて査定を依頼できるので、あなたの車を一番高く買い取ってくれるお店が選べます。
ディーラーの下取り額より高く車を売りたい方は、ぜひ使ってみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回お伝えしたとおり、ディーラーでの見積もりを段階的に進めれば、下取り額を上げてもらうことはそこまで難しくはありません。
ディーラーはまず様子見の金額を提示してくるので、こちらも賢く交渉していきましょう。
ただし、交渉の末に下取り額がアップしても、いわゆる「中古車買取店」のほうが査定額は高くなる傾向が強いです。
ですから、車を少しでも高く売りたい方は、ディーラー下取りではなく、買取店で売ることをおすすめします。
その際は何社か比較して、条件のなるべくいいお店を選ぶことも忘れないようにしてくださいね。