ネット上では、『車一括査定』の悪い評判やトラブルなどの話を目にすることがあります。
でも果たして、車一括査定は危険なサービスで、利用するのはやめたほうがいいのでしょうか?
『GOODBYE CAR』の岡田です。
たしかに、一括査定特有のトラブルが起こることはあります。
しかし、車が高く売れるサービスであることは事実です。
別事業で使う予定やった車を売るのにディーラーに持って行ったら売値40万そこそこやったのに一括査定使って3社から見積もり取ったらMAX80万ついたらしく一括査定やばいなってなってるw#一括査定いいやん
— 西田 祐樹 (@nishidayuki0112) February 20, 2018
ただ何も、「トラブル覚悟で利用してください」と言うつもりはありません。
どんなサービスか理解しておけば、ほとんど問題にはならないからです。
そもそも、トラブルだらけのサービスなら、何百万人という利用実績はありえないですよね?
だから、あまり心配することはありません。
とはいえ、トラブルの可能性がある以上、それを防ぐ方法は知識として押さえておいたほうが良いです。
というわけで今回は、車一括査定特有のトラブル5選とその回避策をお伝えします。
サービスの恩恵をフルで味わうためにも、ぜひご覧ください。
目次
車一括査定特有のトラブル5選とその対策
ではさっそく、車一括査定で起こりうる5つのトラブルをご紹介します。
- 申込み直後から電話が鳴り止まない
- 複数の買取店が候補に挙がらない
- 営業マンが査定額の提示を渋る
- 営業マンがなかなか帰ってくれない
- 2社と契約を交わしてしまう
これを見ると、ちょっと不安になりますよね。
でも、意外と簡単に防ぐことができるので、対策を一つずつみてきましょう。
【トラブルその1】
申込み直後から電話が鳴り止まない
車一括査定に対する悪評でもっとも多いのが、申込み後の電話です。
車一括査定のサイトに気軽な気持ちで情報を入力したら、直後からピラニアのように電話がかかってきてビビった。カルチャーショック。
— 太刀川るい (@R_Tachigawa) June 4, 2020
実際、私が利用したときも申込み後わずか10秒で1社目から電話が入り、それからも着信が続きました。
電話がかかってくる理由は、一括査定に申し込むと、サイトを通じて査定を依頼することになるから。
つまり、サイト上で選択したお店から「出張査定の案内」で電話がかかってくるわけです。
ところが、車の買取相場を気軽にチェックするつもりで申し込んだユーザーは、その後の着信に驚愕することになります。
車一括査定でネットで相場が分かるって言うからやってみたはいいが、まさかの中古車買取業者からの電話が異常。
以前ヴェルファイアやったときに母が疲れてたけど、これはめんどくさい…— chaco:プリコネ垢 (@1002chako) April 19, 2021
こういう事態になるのは、一括査定を誘導するサイトにも問題があるんですが・・・。
というわけで、このトラブルへの対策は、以下の4つです。
【対策その1】
電話がかかってくるサービスだと認識する
そもそも、一括査定とは「査定を依頼するサービス」なので、そこをしっかり認識しておきましょう。
はじめから電話がかかってくるつもりで使えば、そこまで抵抗はないと思います。
【対策その2】
買取相場を調べるために使わない
一括査定サイトによっては、申込み後に「買取相場」が表示されるところもあります。
でも正直、あまり参考にはなりません。
だから、買取相場を調べるためだけに一括査定を使うのはやめたほうが良いです。
《参考記事》

【対策その3】
査定会社を絞る
ほとんどの一括査定サイトでは、候補の中から査定を依頼する会社が選べるようになっています。
ここで買取店をしぼり込めば、その後の着信も減らすことができます。
【対策その4】
電話は無視せずに対応する
査定を依頼されたお店は、登録情報を受けとる代わりに、一括査定サイトへ紹介料を払います。
だから、出張査定のアポを取ろうと、必死になって電話をかけてくるんです。
でも、電話にきちんと出れば、何度もかけてくることはありません。
車一括査定は電話しつこいって聞いてたけど別に普通に対応してればすぐ終わったわ
— ゆおめ🏮@apex脳 (@yuomen09) March 19, 2019
ですから、電話は無視をせずに速やかに対応しましょう。
次は、一括査定のトラブル2つ目。
【トラブルその2】
複数の買取店が候補に挙がらない
たいていの一括査定サイトは、車情報や住所から候補店が紹介されるシステムになっています。
ところが、周りにお店が少ないと、何社も候補に挙がらないことがあります。
車の一括査定したら2社しか電話無かった
クソ田舎すぎる— ていていた (@teiteita) February 15, 2018
候補店が少ないと業者同士の競争意識が下がり、一括査定のメリットは半減してしまいます。
トラブルではありませんが、この問題への対策は以下の2つです。
【対策その1】
他の一括査定サイトを使ってみる
もし候補店が少なければ、他の一括査定サイトも申し込んでみましょう。
一括査定サイトによって提携店は異なるので、違うお店がヒットする可能性があります。
一括査定は無料のサービスなので、何サイト申し込んでもリスクはありません。
おすすめサイトはこちら↓

【対策その2】
近くの中古車屋に査定をお願いする
近所に中古車屋があれば、そこに電話をかけて査定を直接お願いするのも一つの方法です。
中古車を扱っているお店なら買取もおこなっているので、査定にも対応してくれるはずです。
続いて、一括査定のトラブル3つ目。
【トラブルその3】
営業マンが査定額の提示を渋る
ときどき、査定額の提示を渋る営業マンがいます。
というのも、一括査定で何社か比較する場合、先に金額を提示すると、次に控えたお店と交渉するときの “踏み台” にされてしまうからです。
このような展開になれば、当然、1社目のほうが不利になります。
だから、査定額をハッキリ教えてくれないか、今すぐ契約を迫ってくるわけです。
でも、査定額を比べるのが目的ですから、これでは困りますよね。
この問題への対策は、以下の2つです。
【対策その1】
候補から外すことを伝える
査定額を提示しない営業マンに対しては、次のように伝えてください。
ここまで言って金額を提示しない業者は、まずいないと思います。
【対策その2】
金額を提示せざるを得ない状況をつくる
あるいは、査定を何社かまとめておこなうのも効果的です。
その場で各社を競い合わせれば、金額を提示せざるをえない状況になります。

続いて、一括査定のトラブル4つ目。
【トラブルその4】
営業マンがなかなか帰ってくれない
中には、契約をしつこく迫ってきて、すんなり帰ってくれない営業マンもいます。
それが仕事といえば仕事ですが、ダラダラと長引くのはイヤですよね。
【対策】
すぐには契約できないことを伝える
このような場合は、次のように伝えましょう。
- 今すぐには決められないので、また連絡します。
- 家族と相談してからじゃないと決められません。
中途半端な態度を取ると、そこにつけ込んでくるので、ときにはハッキリと断ることも肝心です。
最後に、一括査定のトラブル5つ目。
【トラブルその5】
2社と契約を交わしてしまう
一括査定では、二重契約にも注意しなければいけません。
たとえば、すでにA社と契約を交わしたにも関わらず、そのあとでB社からさらに良い条件を提示され、ダブルで契約してしまうケースです。
本来、B社と契約するには、A社との契約を解除してからがスジというもの。
これは、安易に契約を交わしてしまった売り手に問題があります。
【対策】
条件をしっかり比較した上で契約を決める
重要なのは、きちんと相見積もりをとり、各社の条件をよく比較すること。
営業マン
このように口説かれると、つい契約しそうになりますが、これは即決させるための口実に過ぎません。
車を高く売るには最後まで比較することが重要なので、契約は慎重に進めるようにしてくださいね。
車一括査定を利用するときの心がまえ
ここまで、車一括査定にまつわるトラブルとその対策をお伝えしました。
営業マンとのやり取りでトラブルになるケースもありますが、最大の原因は、一括査定がどんなサービスかユーザーが理解していないことに尽きます。
ただ、これについては、公式サイトでの謳い文句や、誘導するサイトの説明にも問題があります。
そのような情報に惑わされないためにも、以下のことを心構えとして覚えておいてください。
《車一括査定の心がまえ》
- その1
一括査定に申し込めば、電話は必ずかかってくる。
(電話に対応すればすぐ終わる) - その2
一括査定は買取相場を調べるためのサービスではない。
(申込み後に表示される概算は当てにならない) - その3
電話では査定額を教えてくれない。
(車を実際に見せないと、金額は出してもらえない) - その4
時にはキッパリと断ることも必要。
(曖昧な態度をとると、話が長引く) - その5
各社の条件を比較してから契約を決める。
(即決はNG!)
とくに重要なのは、その1・その2です。
一括査定は「査定を依頼するサービス」なので、申し込めば候補店から必ず電話がかかってきます。
ですから、そのつもりで利用しましょう。
ただ、そこさえ理解しておけば、一括査定特有のトラブルはほぼ回避できたようなものです。
車一括査定はやめたほうがいい?
ここまでの説明で、あなたは「車一括査定はやめたほうがいい」と判断しましたか?
それとも「やってみたい」と思いましたか?
ちなみに、私は一括査定をおすすめします。
というのも、一括査定をやると、業者同士が競い合って駆け引きする状況になるので、査定額が勝手に底上げされるからです。
車を売る時は絶対一括査定してもらったほうがいい。僕のレガシィは1社目で20万でしたが最終的に50万になりました。
決して宣伝じゃないです。— riku363672 (@riku363672) October 1, 2017
一括査定で何社か査定を受けたら、あとは候補から一番高いお店を選ぶだけ。
実は、サービス自体は非常にシンプルなんです。
車を少しでも高く売りたい方は、ぜひ一括査定で金額を比べてみてくださいね。
(もちろん、とりあえず査定を受けるだけでもOKです)
まとめ
それでは、車一括査定のトラブルとその対策をまとめます。
【車一括査定のトラブルその1】
申込み直後から電話が鳴り止まない
《対策》
- 電話がかかってくるサービスだと認識する
- 買取相場を調べるためだけに使わない
- 査定会社を絞る
- 電話は無視せずに対応する
【車一括査定のトラブルその2】
複数の買取店が候補に挙がらない
《対策》
- 他の一括査定サイトを使ってみる
- 近くの中古車屋に査定をお願いする
【車一括査定のトラブルその3】
営業マンが査定額の提示を渋る
《対策》
- 候補から外れることを伝える
- 金額を提示せざるを得ない状況をつくる
【車一括査定のトラブルその4】
営業マンがなかなか帰ってくれない
《対策》
- すぐには決められないことを伝える
- 決定権は家族にあると伝える
【車一括査定のトラブルその5】
2社と契約を交わしてしまう
《対策》
- 契約をその場で即決しない
- きちんと比較したうえで売却先を選ぶ
車一括査定とは、複数社にまとめて査定を依頼できるサービスのこと。
買取相場をチェックするためのサイトではないので、そこは理解しておきましょう。
あとは上記のポイントを押さえておけば、トラブルになることなく、「車を高く売る」という本来の目的を果たせるはずです!