車の買取と下取りの違いは?どっちで売るのがお得か比較してみた

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車を買い替えるとき、今の車を売る方法として「買取」と「下取り」があるのはご存じかと思います。

「下取り」は、1つの店舗で手続きが完結するので手間がかかりません。
しかし、一般的には「買取」のほうが車は高く売れるとも聞きます。

となると結局、下取りと買取はどっちがお得なのか、、悩みますよね。

こんにちは!
GOODBYE CARの岡田です。

私としては、やはり「買取」をおすすめします。
下取りのほうがてっとり早いのは理解していますが、車を買取店に売って何万、何十万円と得をするなら、そのほうが断然メリットに感じるからです。

ところが、独自のアンケート調査をおこなった結果、「下取り」を選ぶ人が圧倒的に多いことがわかりました。

アンケート調査をまとめた資料

アンケートで寄せられた「下取り派」と「買取派」のコメントを一部ご紹介します。

下取りを選んだ理由

〈30代後半の男性〉
ディーラーは手続きなどが非常に楽だったので、下取りを選びました。
新車購入もある程度の目星がついたので、ディーラーに任せることにしました。

〈40代後半の男性〉
買取業者で査定してもらえば、買取価格がアップすることは知っていました。
でも、走行距離が10万キロを超える車だったので、買取価格には期待できませんでした。
また、査定とかしてもらうのも面倒で、それならばと思い、ディーラー下取りで提示された10万円で決着を付けました。

買取を選んだ理由

〈40代前半の女性〉
乗り換えといういこともあり、当初はディーラーに売ろうかと思っていました。
でも、ビッグモーターがベンツCクラスを高評価してくれ、ディーラーの査定額よりも高かったからです。

〈40代前半の男性〉
初めはディーラーに売ろうと思ったが、あまりにも市場との相場に違いが出ていたので、近くの買取店に持ち込み、その場で買取をしてもらった。
ディーラーより20万円ほど高く売却することができた。

今回のアンケート調査では、手間をかけたくない人は「下取り」を、車を少しでも高く売りたい人は「買取」を選ぶ傾向が見られました。

さらに、買取と下取りで本当に価格差があるのか検証するために、私も実際に査定を受けてきました。

この結果については後述しますが、やはり「買取」のほうが高くなるのは確かです。

というわけで今回は、今の車を「買取」と「下取り」のどちらで売るべきか、実地調査やアンケート結果をふまえて徹底解説します。

【基礎】車の買取と下取りの違い

車の「買取」や「下取り」という言葉は当たり前のように使われますが、まずは、その基本的な違いを理解しておきましょう。

車の「買取」とは

近年、店舗数がどんどん増えている「中古車買取店」ですが、有名どころだと以下のような会社があります。

そして、これらのお店に車を売ることを、一般的に「買取」と言います。

買取の場合、売った車の代金は、あなたの口座へ後日振り込まれます。

このとおり、非常にシンプルな方法ですよね。

ただし、車を買い替える場合は、「購入」を別のお店で進めることになります。

車の「下取り」とは

一方で「下取り」とは、新しい車を購入するディーラーに今の車を買い取ってもらうことです。

下の図のとおり、下取り代金は購入費の頭金に充てられます。

今の車を下取りに出せば、そのディーラーで購入と売却を一緒に進められるため、手続きやお金のやり取りが簡潔に済みます。


要するに、今の車を「買取店」に売るか、「ディーラー」に売るかの違いです。

それでは続いて、車の「買取」と「下取り」それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

車買取のメリット・デメリット

まずは「買取」のメリットとデメリットを見ていきましょう。

前述のとおり、買取とは、以下のような中古車買取店に車を売ることをいいます。

ただ、もちろん、これらの大手買取店でなくても、中古車を扱うお店なら大抵は「買取」も行なっています。

買取のメリット

買取のメリットは、以下のとおりです。

  1. ディーラーより高値で車が売れる
  2. 複数社の査定額が比較しやすい
  3. 出張査定を頼める
  4. 買取代金が現金で振り込まれる

【買取のメリット1】
ディーラーより高値で車が売れる

車を買取店に売る一番のメリットは、ディーラーより高く売れることです。

なぜなら、ディーラーは「国内相場」のみを基準にして下取りをおこないますが、買取店は「輸出相場」も反映された金額で買い取ってくれるからです。

すごく簡単にいえば、ディーラーの査定基準はそもそも安いんです。

【買取のメリット2】
複数社の査定額が比較しやすい

見積もり感覚で気軽に査定を受けられるのも、買取店の良いところです。
査定はだいたい30分くらいで終わるので、何社か比較するにもそこまで手間はかかりません。

一方、ディーラーの下取り査定は、基本的に「新車購入」とセットのサービスです。
したがって、ディーラーで査定を受けるには、新車見積もりも同時に進める必要があります。

【買取のメリット3】
出張査定を頼める

また、買取店は出張査定にも無料で対応してくれます。

わざわざお店に行く必要がないので、時間もかかりませんし、何より気楽です。

【買取のメリット4】
買取代金が現金で振り込まれる

ディーラー下取りの場合は代金がそのまま新車購入に充てられますが、買取の場合は「現金」で振り込まれます。
ですから、車を売ったお金の使い道を制限されないのも買取のメリットです。

買取のデメリット

一方、買取のデメリットは以下のとおりです。

  1. 購入と売却を別々のお店で進める必要がある
  2. 納車に合わせて車を引き渡す必要がある

【買取のデメリット1】
購入と売却を別々のお店で進める必要がある(買い替えの場合)

買取とは、中古車買取店で車の「売却のみ」をおこなうことです。
したがって、車を買い替える場合は、購入と売却を別々のお店で進めることになります。

その場合の一般的な流れは、以下のとおりです。

このように、下取りと比べると、段取りが少し複雑になります。

【買取のデメリット2】
納車に合わせて車を引き渡す必要がある(買い替えの場合)

また、今の車を引き渡すタイミングを「新しい車の納車日」に合わせる必要性も出てきます。

今の車を早く引き渡すと、納車まで車がない状態になってしまうからです。

買取店が代車を貸してくれるケースもありますが、いずれにしても車を売却するタイミングには気を遣う必要があるでしょう。

買取は「車を高く売りたい人」向け

では、買取のメリットとデメリットをまとめます。

《買取のメリット》

  1. ディーラーより高値で車が売れる
  2. 複数社の査定額が比較しやすい
  3. 出張査定を頼める
  4. 買取代金が現金で振り込まれる

 

《買取のデメリット》

  1. 購入と売却を別々のお店で進める必要がある
  2. 納車に合わせて車を引き渡す必要がある

今の車を「買取店」に売り、新しい車は「ディーラー」で購入する場合、段取りがやや複雑になります。
しかし、「車を高く売る」という点においては、買取のほうが圧倒的に有利です。

ですから、金銭面を重視する方には「買取」をおすすめします。

ディーラー下取りのメリット・デメリット

続いて、ディーラー下取りのメリット・デメリットを見ていきましょう。

前述したように、下取りとは、「新しい車を購入するディーラー」に「今乗っている車」を買い取ってもらうことです。

下取りのメリット

下取りのメリットは、以下の2つです。

  1. 車の買い替えの手続きが楽
  2. 車の乗り継ぎがスムーズ

【下取りのメリット1】
車の買い替えの手続きが楽

下取りの場合、「新車購入」と「今の車の売却」を一緒に進めることになります。
書類のやりとりや商談が一店舗で簡潔するため、手続きがスムーズです。

付き合いのあるディーラーであれば、安心感もあるでしょう。

【下取りのメリット2】
車の乗り継ぎがスムーズ

また、下取り車を納車当日まで使うことができるのもメリットです。

車が手元にない期間が生じないため、わざわざ代車などを借りる必要もありません。

下取りのデメリット

一方、下取りのデメリットは以下のとおりです。

  1. 下取り額が安い
  2. 下取り価格と新車値引きが不明瞭
  3. 下取り査定料がかかる

【下取りのデメリット1】
下取り額が安い

最大のデメリットは、ディーラーの下取り額が安いことです。

下取り車とは、いわば「新車顧客が勝手に持ってきてくれる不要な車」なわけです。
そのため、ディーラーもがんばって高く下取りしようとは考えません。

一方、中古車買取店は競争が激しいため、必然的に買取額も高くなる傾向があります。

また、上記でもお伝えしたように、ディーラーの査定基準がそもそも安い設定になっているのも大きな要因です。

(ここでは詳しい説明は省きますが、気になる方は以下の記事をご覧ください)

「ディーラー下取りは安い」の真相。販売店の裏事情と安い理由に迫る!

【下取りのデメリット2】
下取り額と新車値引きが不明瞭

「車を下取りに出すと新車値引きが増える」とよく勘違いする人がいますが、ディーラーがただ金額操作しているだけの場合がほとんどです。

たとえば以下の図のように、本来30万円で下取りできる車を20万円に下げ、その代わりに新車値引きが10万円増えたように見せるのは、ディーラーがよく使う手段です。

しかし、顧客は下取り額の相場なんて知らないので、単純に「値引きが増えた」と錯覚してしまうわけです。

であれば、たとえ新車値引きがなくなっても、今の車は買取店でディーラーより高く売ったほうが得をします。

このように、ディーラー下取りは、ただお得感を演出しているだけの場合もあるので、注意しなければいけません。

【下取りのデメリット3】
下取り査定料がかかる

また、ディーラー下取りは査定料がかかるのもデメリットです。

以下はトヨタ系ディーラーの見積書になりますが、下取りの査定料は7,150円でした。↓

下取り額が安いうえに査定料を取られるとなると、考えものですよね。

ディーラー下取りは「手間を掛けたくない人」向け

では、下取りのメリットとデメリットをまとめます。

《下取りのメリット》

  1. 車の買い替えの手続きが楽
  2. 車の乗り継ぎがスムーズ

 

《下取りのデリット》

  1. 下取り額が安い
  2. 下取り価格と新車値引きが不明瞭
  3. 下取り査定料がかかる

下取りのメリットは、手続きが楽なことです。
お金のことを細かく気にしない方は、ディーラーで下取りに出したほうが好都合でしょう。

しかし、アンケートでは、下取りを選んで後悔している方のコメントもありました。

〈40代前半の女性〉

買取店で売ったほうが高額だったかもしれませんが、あちこち行くのが面倒だったし、手続きも面倒だったので、ディーラーにおまかせで売却しました。
今思えば、多少面倒でも、高額になるなら買取店に行けば良かったと後悔しています。

手続きの楽さを選ぶか、金額的なことを優先するか、悩ましいところではありますが、やはり車を少しでも高く売りたい方には「買取」がおすすめです。

【独自アンケート】
車の買取派と下取り派のコメントを比較

では、ここまでの内容をふまえ、下取りと買取の特徴を簡潔にまとめます。

下取り 買取
最大のメリット 手続きが楽 査定額が高い
最大のデメリット 査定額が安い 手間がかかる

やはり、手続きの楽さを取るか、車を高く売ることを取るか、ここが一番の選択基準になるでしょう。

私としては「買取」のほうに断然メリットを感じますが、ところが今回実施したアンケート調査の結果では「ディーラー下取り」を選ぶ人のほうが明らかに多くなりました。

では、ここで、アンケート調査で集まった「下取り派」と「買取派」の意見をそれぞれ見てみましょう。

車を「ディーラー下取り」で売った理由

下取りを選んだ理由 得票数
1位 手間がかからない 14票
2位 買取店では高値が付かないと思った 8票
3位
同率
ディーラーとの付き合いがある 7票
下取り額が納得の金額だった 7票
5位 車を買い替えるならディーラーで下取りに出すのが普通だと思った 5票
6位 安心で信用できる 4票
7位 新車の値引き額をアップしてくれた 3票
8位 新車購入のサービスを優遇してくれた 2票
9位 コストを抑えるため 1票

やはり、下取りを選ぶ人は「手間がかからない」ことへの優先度が高いようですね。
また、他店と比較はしていないものの、下取り額やサービスに納得しているコメントも目立ちました。

ディーラーで車を売る人は、金額だけではない付加価値を感じているのでしょう。

車を「買取店」で売った理由

近くの買取店を選んだ理由 得票数
1位 他店より高かった(思ったより高値が付いた) 8票
2位 ディーラーより買取店の方が高かった 6票
3位 早く売りたかった 5票
4位
同率
対応が良かった 2票
他で見積もりを取るのが面倒だった 2票
高価買取の宣伝を見た 2票
7位
同率
下取り額が期待できない 1票
査定が無料だから 1票
ネットの評判が良かった 1票

一方、「車を高く売りたい」と考える人は、買取を選ぶ傾向が強いです。
また、買取を選ぶ人は、手間を惜しまずに何社か比較したうえで売却先を決める傾向も見られます。

今回のアンケート調査により、下取りを選ぶ人は「サービス重視で、買取を選ぶ人は「金額重視」ということが分かりました。

車の買取と下取りの価格差を実際に検証

さて、ここまで買取と下取りのメリット・デメリットや、それぞれの方法で車を売った方々の意見を見てきましたが、その違いがお分かりいただけたでしょうか?

それでは最後に、「買取のほうが高い」という証拠をお見せしたいと思います。

今回、買取と下取りの価格差を調べるために使った車はこちらです。

中古車買取店とディーラーの計4社から査定を受けた結果をご覧ください。

買取店の査定額
(3社)
ディーラーの査定額
(1社)
平均37万円
最高45万円
16万円

このとおり、買取店のほうが高いのは明らかですね。

実際に査定を受けてみて、買取店のほうは「他社に負けないように」という意識を感じましたが、ディーラーのほうは「高く買い取ろう」という雰囲気は全く感じませんでした。

ですから、やはり、車を高く売りたいのであれば「買取店」をおすすめします。

おわりに

今回は、車の「買取」と「下取り」の違いを詳しく解説してきました。
「車をどっちで売るのがお得?」と悩んでいた方も、頭の中がだいぶ整理できたのではないでしょうか?

ちなみに、私は金銭的なメリットを重視したいので、車はいつも買取店で売ります。
手間が多少かかっても、それで何万、何十万円と得をするなら、費用対効果は下取りより遙かに大きいからです。

ですから、私は断然「買取」派です!

ただ、車を買取に出すにしても、査定額はお店によって差が生じます。
ですから、買取店を何社か必ず比較したうえで売却先を選ぶようにしましょう。